《閉店》今月いっぱいでお別れ……!6月30日で閉店する焼肉店『ダンラン亭』で最後の牛たんを味わいに行ってみた
ポリマーゴールドのぽん@いーたちポリマーです。
お肉好きの同志のみなさま、残念なお知らせです。
七輪牛タン ダンラン(DAN RAN)亭が6月30日(日)をもって閉店とのニュースが入ってきました……。
公式Instagramに閉店情報が載っております。
ダンラン亭といえば、焼肉激戦区の立川駅南口方面で長年営業している老舗。
ひとつの時代の終わりを感じます。
読者のみなさまの中にも、利用された方は多いのではないでしょうか。
個人的に何度もお世話になったお店なので、最後にいくつもの思い出と共にお肉を噛みしめてきました。
ここはランチも絶品だったのですが、ランチタイムは5月末で既に終了……。(皆さまもご注意ください)
そこで今回はディナータイムにお邪魔することに。
しっかりと味わうためにも、いざ、ひとり焼肉!
場所は多摩モノレール立川南駅の南側の大きな交差点付近。
ワインレッドの看板が遠くからでもよく目立ちます。
交差点を東に曲がり、太陽のウォールペイントが印象的な建物を曲がるとすぐ。
立川南駅付近の歩行者デッキから見るとこんな感じ。
地図だとここ↓
住所で言うと、東京都立川市柴崎町3-4-10です。
外観はこんな感じ。
お店は建物の1階です。
かつて、この2階には系列店の鉄板焼き屋さんが入っておりました。
しかし、惜しまれつつも昨年閉業。
それに続き今回は1階の焼肉屋さんも閉業との形になります。
なお、現在は2階に別の鉄板焼き屋さんが入っています。
店頭には、食べ放題メニューやおすすめメニューが目白押し。
幻の豚、TOKYO X……。
幻という言葉にワクワクしながら、いざ入店。
店内は木を基調とした洋風の落ち着いた雰囲気で、各席にはレンジフード完備。
七輪のもくもく煙を気にしなくて済みそうです。
牛たん推しのお店なので、そこは外せないよなぁ。なんてメニューを見ていると。
「生ビールと特選極み牛たん2枚のセット」、なんと1,000円!!!!
まさかのせんべろセット。
極み牛たんのせんべろだなんて、未だかつて聞いたことがありません。
即決でまずはこれ。
とりあえずもう一品くらい欲しいな~と思っていると。
当店人気商品、「和牛炙りユッケ」950円。
なんて贅沢な。いいんですか、ユッケを炙っても。
これも注文しましょう。オススメな上に人気なんですもの。
注文するとすぐに七輪が、そして程なくしてビールと牛タンが運ばれてきました。
琥珀色のビールに、サシの入ったルビー色の牛たん。
1000円で楽しめる、キラキラと輝く宝石たちです。
まずは一枚、七輪で焼いていきます。
程よい厚み。
硬くならないようにサッと炙っていきます。
表面に浮いた脂が、更なる輝きを放ちます。
程よく焼けたところで、まずは何もつけずに。
ぷりっとした食感の直後、サクッと歯が通っていく感覚。
肉質の良さと適度な厚みによって、絶妙な食感が味わえます。
そして噛み締めるほど溢れる、さっぱりとしてコク深い肉の旨みと脂の甘み。
下味の絶妙な塩加減が味わいをより深くします。
嗚呼、感無量です……。素晴らしい素材と技術の調和です。
牛たん1枚に感激していると、炙りユッケも届きました。
キラキラと輝く細切りの赤身肉の上に、ちょこんと乗ったうずらの卵黄。
炙りユッケということで、こちらも七輪の上に。
生で食べれるお肉を……。背徳感。
肉が焼ける音が小さく聞こえます。
が、せっかくのユッケなので、まずは生のうちに。
七輪の上でよく混ぜて少し持ち上げてみると、まだ生ユッケの状態。
博多ラーメンでいうと、湯気通しというやつですね。
まずはそのままひとくち。
舌の上でとろける脂の甘み、そして噛むほどに口の中に広がる肉の旨み。
それらが卵のコクと合わさり、塩だれと黒コショウがグッと引き締めます。
最高の味わいです。
今更ですがこちらのお店、食肉卸業者直営ということです。
そのため、おそらくお肉の質も鮮度も抜群なんだと思います。
直営だからこそ楽しめる味、なのかも。
焼ける音がだんだんと大きくなっています。
全体を混ぜ合わせてみると、うっすらと色が変わり始めています。
すかさず、もうひとくち。
火の通った部分は脂が更に溶け出し、肉の旨みは強調されたように感じます。
ユッケって、こんな楽しみ方があるんですね。
適度なところで火からおろし、ゆっくりと楽しみます。
が、あっという間になくなってしまいました。
儚い夢でした。
いつのまにか2枚目の牛たんもなくなっています。ビールまで残り半分に。誰の仕業でしょうか。
まだ食べ足りないので、追加でもう一品。
色々なメニューに目移りしていると、ふとTOKYO Xの文字が目飛び込んできました。
これもこのお店のイチオシでした。
せっかくなので「TOKYO X 1頭食べつくし」1,540円を頼んでみます。
ほどなく届いたお皿には、迫力たっぷりの3種のお肉。
こちらのメニューは4種の部位の中から3種がチョイスされる模様。
この日は肩ロース、ロース、カルビの3種でした。
さてさて、3種を食べ比べ。
まずはロースをいただきます。
口の中に豚肉らしい甘みとジューシーな旨みが力強く広がります。
それでいて、さっぱりいただけるのが不思議です。
肉質も細やかで柔らかく、あっという間になくなってしまいます。
次は肩ロース。
ロースよりもガツン系。
ダクダク溢れる甘みと旨みにぶりっと食感が楽しいです。
最後はカルビ。
これまでで一番脂身の甘みが強い。
味、食感ともに食べ応えがあり満足感が高いです。
それぞれが特徴的で、甲乙付けがたいな……なんて悩んでいると、あっという間に残すところ各1枚に。
強い味わいでありながら、驚くほど食べやすい。
恐るべし、TOKYO X。
名残惜しいですが、最後はトライアングル・TOKYO Xでお別れです。
ごちそうさまでした。
絶品揃いのダンラン亭、お別れするにはあまりにも惜しいお店です。
この感動を味わえるのも6月いっぱい。
お店に思い出がある方も、はじめましての方も、ぜひ最後に訪れてみてください。