セイロン風カレーってなんだ!?高松町・映画好き店主のカレー屋『シギリヤ』で「月替わりカリー」と「薬味7種セット」食べてみた
いつか行こうと思いつつ結局ずっと行けていないお店、みなさんはありますか?
私、ポリマーゴールドのぽん@いーたちポリマーは数え切れないほどあります。
そんなお店のひとつに、今回ようやく入れました。
その名も『セイロン風カリー シギリヤ』。
セイロン風カリーとはなんぞや。
セイロンってどこだっけ。
紅茶が有名だったような。
そんなふんわりとした謎にゆるく惹きつけられること数年。
ついにご対面です。
場所はカレー激戦区……だったような
場所は立川の北方面、立川通りをググっと北上。
競輪場通りに入ってすぐのところ。
「立川競輪場西」の交差点を曲がってすぐです。
地図だとここ。
住所は、立川市高松町2-25-1です。
駅から少し遠いですが、こういう場所の個人店ならではの落ち着いた雰囲気ってたまらなく好きです。
そういえば、立川通りといえばカレー激戦区。
歩いても歩いてもスパイスの香りから逃れられない……はずだったのですが、
いつの間にやらカレー屋さんも減ってしまったような。
そういえばそうだった!
先日、『スパイス越境』も移転してしまい、ずいぶんこの通りも香りが薄くなってしまいました。
そんな流行の盛衰に流されず、どっしりと構えたこの年季のある立ち姿。素敵です。
店内とメニューは個人店の魅力全開
前置きが長くなりました、いざ入店。
見てくださいこの店内の雰囲気。
渋い、良い。
必要十分な広さの店内に所狭しと並べられた飾りつけ。
そして映画のポスターたち。
店主さんの趣味でしょうか。
メニューはセイロン風カリーを中心に、サラダやサイドが充実。
アルコールやドリンク、デザートもたくさんあります。
何より目を引くのが7種類もある薬味たち。
定番ものから変わり種まで多種多様。
気になる。
というわけで、「月替わりカリー(1,300円)」と「薬味7種セット(200円)」をオーダー。
懐かしく新しいカリーと個性豊かな薬味
そして運ばれてきたのがコチラ!
え!
豪華!!!!!
すごい器で来た薬味に気を取られてしまいますが、まずはメインのカリーから。
『月替わりカリー(1,300円)』、11月は『自家製コンビーフカリー』。
器にたっぷり注がれたカリーの表面からコンビーフとお野菜がチラ見えしています。
ちなみにこの器の名前はグレイビーボートです。
グッとすくいあげてみると、コンビーフといろんな野菜がゴロゴロ!
これはもうコンビーフと野菜のカリーを名乗るべきでは。
ちなみに『野菜カリー』は野菜の種類が少し違いますよ
ごはんにかけて、いただきます。
おおお。
サラリとしたルーから漂うは、異国情緒溢れるスパイシーな刺激と香り。
でもどこか馴染みのある懐かしい味でもあります。
不思議な感覚……、日本出身なのに……。
セイロン風カリーとはいったい……(正体は後ほど)。
コンビーフは牛スジの旨みがぎゅっと詰まっており、カリーのスパイシーな刺激に深みを与えます。
野菜たちは甘みや香りがスパイスと合わさり新しい個性を発揮、食感も含めどれも面白い。
自家製コンビーフはカリーのブイヨンを取るために長時間煮込んだ牛すじを味付けしたものなので、ホロホロな食感をお楽しみいただけます
そしてお待ちかね『薬味7種セット』。
まずは1番気になるイカの塩辛。
カリーと合わせると、何故か甘みを感じる!!
塩辛の強い塩味がカレーの甘味を引き立てるのでしょうか。
カリーがマイルドになりつつ、新しい風味と食感も増えます。
アチャールは南アジアのお漬けもの的ポジションだそうで、酸っぱ辛い刺激がクセになる!
シソの実は塩味と爽やかさをプラスしてくれます。
他の薬味もそれぞれカリーによく合う!
いろんな組み合わせを試していたら、カリーとごはんが足りません!
7種は1人だと試し切れないので、おひとりだと『3種セット(100円)』もおすすめです
カリーの新しくてどこか懐かしい楽しさに溢れるセイロン風カリー。
……ところで、セイロン風カリーとは?
ルーツは遡ること1950年代、元々は大阪のステーキハウスで出していたカレーです。当時国内では入手困難であったスパイスをスリランカはセイロンから直接調達。し、日本人向けにカリーを作ったが始まりです。ブイヨンや薬味は当時からの伝統です。
セイロン風カリーは南アジアのカレーに西洋のブイヨンや日本の塩辛などを掛け合わせた、独自の多国籍カレーなのですね。
時代も場所も超えたルーツがあるとは、セイロン風カリーの深みは歴史の深みでもあったのですね。
あ〜、10年くらい前に店主さんからそんな話を聞いた覚えが……。
映画好き店主の人柄もお店のスパイス
こちらからの質問にも気さくに丁寧に答えてくださる店主さん。
話題はいつしか店内の映画ポスターの話に。
店主さん、やはり大の映画好きのようで洋画邦画ともにかなりお詳しい。
なかなかのマニアです。
映画ポスターやチラシ、レアなVHSやDVDをコレクションしているらしく、
壁の映画ポスターも現在の上映作品に合わせて頻繁に入れ替えているとのこと。愛がすごい。
特にホラー系の映画や漫画がお好きとのことで、
偶然にも同じ趣味の私、ついついマニアックな話で盛り上がってしまいました。
知識量では敵いませんでしたが、「そのご年齢でよくご存じですね」とコメントいただけたので満足です。
映画好き店主のカリー屋へどうぞ
そんなどこか懐かしくて新しいカリーの味と雰囲気を楽しめる、映画好き店主さんのカリー屋さん。
気になった方は高松町まで足を延ばしてみると楽しめるんじゃないでしょうか!