立川でよく見るあの銅像たちは!?高松町にある銅板造形作家・赤川政由さんのアトリエ「BONZE工房」に訪れていろいろ話を聞いてみた
ポリマーオレンジのはるきち@いーたちポリマーです。
今回はポリマーホワイトのおだんごちゃん@いーたちポリマーと一緒に、高松町にアトリエを構える銅板造形作家の赤川政由さんの元へ訪れました。
みなさん、立川の街を歩いていると、いたるところでこんな銅像を目にしませんか?
こんなのとか↓
こちらは、JR立川駅北口にある、「風に向かって」です。
こんなのとか↓
こちらは、立川駅北口のモノレール下のサンサンロードにある、シネマシティ2の隣り合わせの公団のマンションの3階部分のテラスの角にある、「平和に向かって飛び立つ少女を愛を持って見守ろう」です。
いーたちでも過去にいくつか記事をアップしています↓
ほかにもいたるところにいるのですが、こちらの銅像は、銅板造形作家の赤川政由さんの作品です。
今回は高松町にある赤川さんのアトリエを訪れて、いろいろお話を伺いました!
赤川さんのアトリエ「BONZE工房」はこちら↓
アトリエは高松駅から少し歩いたところにあるのですが、この辺りは、第二次世界大戦後、旧日本陸軍の航空施設が米軍に接収されていた時代、立川基地周辺に建てられた米軍関係者専用住宅のエリアになっています。
赤川さんのアトリエのほかに、いわゆる「米軍ハウス」がほかにも数件並んでいました。
米軍ハウスエリア↓
この一番右奥に赤川さんのアトリエ「BONZE工房」があります。
地図だとココ↓
住所は、立川市高松町1-21-18X38です。(アメリカの住所の書き方!?)
早速、靴を脱いでお邪魔しようとすると、「靴脱がないで、そのままでいいよ。」と。
そうです、ここはアメリカハウスなので、靴を脱いだまま家の中に入るという、アメリカンスタイル。
「赤川です。」と笑顔で優しくお出迎えしてくれた赤川政由さん↓
赤川さんと一緒にお出迎えしてくれたまつりちゃん↓
ここからは、はるきち@いーたちポリマーとおだんごちゃん@いーたちポリマーの質問攻めです。(笑)
その一部始終をご覧ください!(笑)↓
- 最初はどんな作品を作られてたんですか?
-
僕らはヒッピーのど真ん中の世代だから、自分で作品を作っては、路上で売ったりしてたよ。実はこれは、僕が夢で見た作品で、このペンダントを1,000円とかで売ってたんだけど、これはたくさんの人が買ってくれたね。今でも、昔買ってくれた人が、「持ってるよ!」と声をかけてくれる時がたまにあるんだ。
- どうして立川にアトリエを構えることになったんですか?
-
僕らの世代は学生運動が盛んで、その時「東京沈没」が流行って、都心からは逃げろ!ってなってたんだよね。それで最初は昭島のシェアハウスに越してきて、そこで楽器をやる人やイラストレーターと会って、奥さんともそこで出会ったんだ。それで、奥さんから「もうシェアハウスはやめようよ」と言われて、立川のここ米軍ハウスに越してきたんだ。
- 赤川さんの作品って、楽器を持ってる子の作品が多いですよね?
-
そうだね。楽器って、人間の持ってる道具で一番平和だと思うんだよね。
- 銅って加工しやすいんですか?
-
銅は熱するとすぐ曲げたりできるから、加工しやすいよ。僕の孫もまだ小学4年生だけど、もう銅を曲げたりしてるよ。「今度小学5年生になるから、溶接もやらせて!」って言われたから、今度は溶接にチャレンジさせるんだ(笑)
- どうやって作品のアイデアを出しているんですか?
-
僕は1つのアート作品を作って、それを大金持ちに売ってというスタイルじゃなくて、多くの人に楽しんでもらいたいっていうのがあるんだ。そういう意味で野外展示をしているのもあるんだけど、野外展示をやる以上、その場所に歴史や佇まいがあるから、その場所を見ると湧いてくるよ。
- アイデアを出す時とか、立川だとどこによく行かれるんですか?
-
そうだね、「(立川駅北口のモノレール下のサンサンロードにある)菊松食堂」にはよく行くかな。今はあんな和食の定食屋さんはなかなかないし、僕に作品の発注をしてくれたりしてるからね(笑)
- 全国に銅像って何体くらいいるんですか?
-
いわゆるモニュメントみたいな大きいのは、400体くらいかな。もっと小さいのも合わせたら、もう分かんないよ(笑)今度自分が作った銅像を巡って、全国を旅するのもいいかなあって思ってるんだよね。
- 立川にもっと銅像は増えていったりしないんですか?
-
そうだよな、各小学校に1体くらいはあってもいいよなあ(笑)もちろん、発注があれば作るよ。
コーヒーもいただきながら、約1時間半もお話をさせていただきました。本当にありがとうございました!
ご自宅には赤川さんの作品がたくさん散りばめられていて、いるだけでとても楽しかったです!↓
最後には、実際に作業をするスペースも見させてもらいました!
作業スペースはこちら↓
実際に、ハンマーで加工するところも見せてもらいました↓
ハンマーを持つと目つきがぐっと変わり、職人さんの顔に。
カンカンカンッという響きが心地よかったです。
私もやってみたいなあ……(ボソッ)
すると、赤川さんから「暇なとき遊びに来るといいよ。」と。優しい……。
そして取材の終わりしなには、お客様からお電話がかかってきて、以前購入した赤川さんの作品のメンテナンスを依頼していたようで、その作品を取りに来られたご様子。
昔、赤川さんの隣に住んでいたご夫婦とのことで、作品を車に乗せて、とても嬉しそうに帰っていく姿がとても印象的でした。
そうそう、赤川さんのアトリエの隣のお家にも、赤川さんの作品が飾られていました。
こちら↓
取材終わりには、赤川さんの行きつけかつ、赤川さんの作品も置いてある、立川駅北口のモノレール下のサンサンロードにある、「菊松食堂」でランチをしてきました!
そして入り口にいるこの子……↓
こちらは赤川さんの弟子さんの作品らしいです!
かわいいいいいいいい!!!!!
レジ横には赤川さん作品がちゃんといました!↓
赤川さんの熱い思いを聞いた後だったので、余計にこの子が愛くるしくてしょうがなかったです……。
そしてこれを見て、赤川さん作品を拝みたい!といった方へ向けて、プレゼントです!
こちら↓
BONZE MAPをいただいたので、こちらをプレゼントします!
こうしてみると、立川にとどまることなく、いろんなところにありますね。北海道や埼玉県、大分県にも作品が置いてあるらしいですよ!
最後に、はるきち@いーたちポリマーとおだんごちゃん@いーたちポリマーが帰り道で見た、赤川さん作品をご紹介!
はるきち@いーたちポリマーが見た作品はこちら↓
JR立川駅南口にある、「南の風が吹く頃 ボン・ヴォヤージュ」です。
立川駅南口の階段の上に燕が巣を作っているのを見つけ、「いつまでも燕が来る待ちでありますように」と願って作ったとのことです。
おだんごちゃん@いーたちポリマーが見た作品はこちら↓
多摩モノレール玉川上水駅にある、「太陽の子供」です。
これ毎日見てます!この子供は「ロバの音楽座」がある方向に向いているらしいです。
みなさんもBONZE MAPを片手に、赤川さんの作品を探し回ってみてはどうでしょうか!
ちなみに、今度の7月20日(土)14:00~16:00に幸学習館2階講堂にて、市民企画講演会「銅人形が語る立川の街の記憶 そして子どもたちへ 銅板造形家 赤川政由さんの仕事」が開催されます。
こちらで赤川さんが登壇されるとのことです!
チラシはこちら↓
赤川さんの作品を探し回ってみて、気になった方はイベントもぜひです!