なぜ曲がってる?五日市街道の南側を通るL字型のナゾ道路『すずかけ通り』について調べてみた
ポリマーレッドのかぼす@いーたちポリマーです。
前回の記事で、砂川1丁目にあるナゾ交差点『砂川五差路』について調べました↓
そこで、ある「通り」の不思議に気がついてしまったんです!
コチラ↓
このL字型の道には、『すずかけ通り』という名前がついているんです。
『砂川五番北』の交差点からまっすぐ南へ行き、五日市街道を横切り、
『砂川町一丁目』の交差点で東に90度曲がっています。
普通○○通りと言ったら、まっすぐな一本道のイメージですが、なぜ曲がっているのでしょうか?
曲がっている場所に行ってみると、
ナゾの花壇スペースがあります。
地図上では、
こんな感じの形に。
どうゆうこと!?!?
そもそも、すずかけ通りの「すずかけ」って何なんだ?
なんでこの道が作られたんだ?
ナゾは深まるばかりで、何もわかりません。
そうだ!プロの力を借りてみよう!
というわけで向かったのは、
そう、立川市中央図書館です。
ここなら、きっと何か分かるはず!!
3Fレファレンス室で調査再開
スタッフさん2人がかりで、過去の様々な資料を一枚一枚めくり調べていただきました。
(本当にありがとうございました!そしてプロはすごい!!!)
そして見つけたのが↓
「砂川町に初の計画街路」という見出しのお知らせです。
この道は、当時の砂川町にできた初めての計画道路で、5年がかりのビッグプロジェクトだったみたい。
道路が作られた目的は、「東部市民の利便と開発のため」と書いてありますが、
もっと詳しいものがこちら↓
「五日市街道の七番・九番交差点の混雑緩和に役立つほか、通学の児童にたいへん便利」とあります。
真相に近づいてきた気がする!
そして、
「混雑のひどい都道五日市街道のバイパス的な役割を果たす」って書いてある。
なるほど!!
五日市街道の交差点がめっちゃ混んでるから、すこし回り道できるバイパス道を作って、交通量を減らそうとしてたんだ〜
だからL字型で、五日市街道と横並びなんだ〜〜!!
そして、「道を作るなら、十小(立川市立第十小学校)の通学にも使えるようにしたら便利じゃん!」ということで、十小の前で曲がっているんですね。
なっとく!
そして、完成したばかりの曲がり角がこちら↓
当時L字型の角は、ゆるやかなカーブだったみたい。
それが後に十字路になったので、角の内側部分だった場所は何も作られず、今ではナゾの花壇になっているんですね!
そして最後のナゾ 「すずかけ」って何?
「すずかけ」は木の名前で、「プラタナス」という呼び方もあるみたい。
オッシャレ〜〜
そういば、すずかけ通りの街路樹って、どんなのだっけと思ったら……
この木の名前は、モミジバスズカケノキ!!
やっぱりすずかけの木!
答えは意外とすぐそばにあったんだ〜
そして、この木は道路ができるカギのとなった十小の校庭に、開校当初からたくさん植えられていたそうです。※4
その証拠に、立川市立第十小学校の前の校歌には、こんな歌詞が↓
1番の冒頭に「すずかけの〜 林は〜 みどり〜 広い庭〜♪」とありますね。
この校歌が歌われていたのは、開校した昭和40年(1965年)から、正式な校歌ができるまでの10年間。
すずかけ通りが作られた昭和41年(1966年)〜昭和45年(1970年)とちょうど同時期です。
ここからは推測ですが、
すずかけ通りが十小のためにつくられた部分が大きい点も踏まえて、
未来の象徴である子供たちが通う小学校のシンボルツリーを、道路の名前にしたのではないでしょうか。
今回の調査で分かったこと
・すずかけ通りは、砂川地区で初めてできた計画道路だった。
・作られた目的は、通学などの利便性と五日市街道の混雑緩和のため。
・すずかけは、道沿いにたくさん植えられている木の名前。
なるほど、スッキリ!
2記事にわたり、砂川地区の歴史を調べてきました。
今まで何気なく通っていた場所に、ふか〜い歴史があることを知り、ちょっとだけ得意げな気持ちになったかぼす@いーたちポリマーでした。
これからも立川のナゾをイロイロと探して深掘しちゃおうと思います!
あ〜 楽しかった!!